税理士試験勉強中の方へ

1. 試験勉強と仕事の両立のために

私(山本和義)の受験時代(昭和50年代)は、税理士試験の受験専門校も少なく、受験勉強は専門雑誌や通信教育、又は受験仲間が集まって自助努力で頑張ってきたものです。また、税理士を目指す人の多くは、今の時代のように高学歴でもないし、特に優れた能力を兼ね備えた人が中心ではなかったと思います。そのため、仕事と受験勉強の両立は大変であったけれども、継続してがんばっていれば何とか合格することができた時代ともいえます。 しかし、近年税理士事務所の求人募集に応募される人の学歴は、大学卒は当たり前で、大学院を卒業した人や国公立や有名私立大学を卒業した人も珍しくありません。昔なら、一流企業への就職を目指した優秀な学歴の人が税理士業界を目指すようになり、税理士業界の将来展望は明るいものと考えます。反面、働きながら税理士試験の合格を目指すことは昔に比べて格段に難しくなったのではないかと思います。税理士試験の合格率は10%前後と昔も今も変わりません。しかし、多くの人が受験専門校で合格のテクニックを手取り足取り教わり、かつ、受験勉強に専念して、ようやく合格を勝ち取っているのが現状ではないでしょうか。

税理士試験に合格しても、税理士として登録するためには実務経験が2年以上必要とされています。弊所の求人募集に応募される人の多くは、税理士試験の勉強中の人が相当数占めています。また、社会人としての職歴のない人も多くいます。税理士として将来活躍するためにも、実務経験を積むことと、税理士資格を取得しておくことは最低限の条件です。そのため、税理士事務所で実務経験を積んで、実務をマスターし税理士として活躍する希望をもって就職することは当然の選択と思います。

就職して働くということは、応分の責任の全うと相当な時間の拘束を受けるということでもあります。また、お客様は、税理士事務所の職員に対しては、実務経験の有無や雇用形態に関わらず、同じ期待を持って一定レベル以上の仕事を求めてきます。
税理士事務所に就職して、仕事と受験勉強とを両立させながら合格を勝ち取っていくことはすばらしいことですが、現実は相当な努力と強い意志がなければ合格することはできません。そのため、2~3年勤めて退職し、また、受験勉強に専念する人もいるのが現実の姿と思います。
個人には税理士試験合格という目標がありますが、税理士事務所にも経営目標や仕事の目標があります。それらの目標を実現するための方向が一致していればいいのですが、期待された仕事を遂行するためには、受験勉強に割くことのできる時間にも制約を受けるのが通常でしょう。また、仕事を任されて頑張れば頑張るほど責任は重くなってきます。それだけ、仕事ができて多くの人から期待される人材である証拠です。しかし、そのことが、受験勉強の時間を侵食していくことになるのです。

仕事と受験勉強を両立させることができると思えるケース

税理士試験3科目(法人税又は所得税を含む)以上の合格者であれば、残り科目については、仕事と両立させながら何とか合格することはできると思います。
私の受験体験から思うことは、法人税又は所得税のいずれかの科目合格者は、合格するための最大のハードルをクリアーしたと考えます。また、自分自身もしっかりと勉強すれば合格することについて確信を持てることと思います。残り科目については、法人税や所得税の難易度や試験範囲のボリュームを比較すれば大したものではなく、仕事と受験勉強の両立は可能と思います(受験勉強に専念している人と比べると少し時間がかかるかものしれませんが・・・・・)。

仕事と受験勉強の両立が困難と思えるケース

税理士試験3科目(法人税又は所得税を含む)以上の合格者でない人が正社員として働く場合、仕事と受験勉強の両立は相当困難を極めると思います。
就職面接時に仕事と受験勉強が両立できるよう配慮するとの約束で採用された人でも、いざ勤務してみると、税理士試験の受験勉強中の先輩社員が夜遅くまで残業して仕事を消化しているのに、勤務形態が先輩社員と同じ正社員で、給与や待遇に大きな差がない場合に、入社時の条件(授業があるときは定時に帰社するなど)ということだけで、一人早く帰ることができるのでしょうか。新しい職場環境、複雑な人間関係、重くなる責任など働くことのプレッシャーは肉体的にも精神的にも重圧となってきます。
仕事と受験勉強とを両立させながら合格を勝ち取っていくには相当な努力と強い意志がなければ税理士試験の合格は困難を極めることになります。

必須3科目に合格していない受験生のための
仕事と受験勉強を両立させる方法

仕事上の責任の軽減を図り受験勉強の時間を確保し、仕事と受験勉強を両立させるための方法として、定時(17時30分)に業務を終えることができる「アシスタント」という雇用制度をお勧めします。雇用形態が異なるため、正社員の先輩社員が残業していても気にすることなく受験勉強の時間を優先して確保することができます。
「アシスタント」の仕事は、単純作業を行うのではなく、専門家の卵として受験勉強で得た専門知識を実務で活かしながら充実した内容の業務の分担をしていただきます。「正社員」と「アシスタント」は以下のような相違点があります。

  • 定時(17時30分)に業務を終えることができる。
    (確定申告時期を除き、原則として残業はありません。)
  • 仕事上の責任を負わない。 (担当社員、又は上司に報告することで仕事上の責任は免責されます。)
  • 3科目(法人税又は所得税を含む)以上科目合格するなど、一定の要件を満たせば正社員への昇格が可能。
  • 税理士登録に際して実務経験年数として証明を受けることができる。
    給与・待遇面は正社員よりも劣る。

2.地方に在住の方へ

地方在住で、税理士試験の受験勉強中の人にとって専門学校が近くになく、やむなくネット授業にならざるを得ないこともあります。
受験勉強は、やはり同じ受験勉強をしている人と机を並べて授業を受けることで、互いに刺激を受け、頑張ろうという気持ちが高まります。
そこで、大阪に転居して、専門学校に通学し刺激のある受験の環境の中で、勉強に、仕事に集中してみませんか。
住宅手当の補助、又は借り上げ社宅による援助制度などを設けていますので、チャレンジしたい人は遠慮なくお問い合わせください。

3.大学・専門学校に在学中の方へ

将来、税理士を目指す人は、税理士の仕事についての経験をすることで税理士像が明確になると思います。
税理士の補助業務を通じて、仕事のやりがいなどを感じていただければと思います。
冬休み中などは、税理士業務の繁忙期に当たるため、短期のアルバイトも募集しています。

4.税理士による在宅勤務(子育てなどで通常勤務が困難な場合)

補助税理士として、自宅で税理士業務を行う仕事です。
現在、子育て中で毎日決まった時間の拘束を受け、仕事を行うことが困難な税理士のための在宅勤務制度です。
具体的な業務と給与等については、ご相談ください。