◇セミナーレポート◇
第348回【大阪会場】民法の相続制度の概要と相続税法
相続税の規定を理解するために民法の相続制度の理解は欠かすことができません。
例えば、相続の開始とはいつの日をいうのか、また、相続税の計算における法定相続分額はどのように計算されるのかなど、民法と相続税法は密接に絡んでいます。
一方、民法の規定と相続税法が異なる点も幾多あります。養子縁組について民法は、年長者を養子にできないとされていますが、養子の数についての制限は設けられていません。相続税法では、実子がいる場合には、複数の養子がいても法定相続人の数の数え方においては1人するなど制限を設けています。
そこで、民法の相続制度の概要と相続税法の規定を解説し、両者の異なる点についても言及し、相続対策の参考に資することとしました。