【改訂版】専門家としての遺言書作成、生前贈与、不動産管理法人、生命保険の活用による税務実務

出版社
一般社団法人大蔵財務協会
発刊
令和5年12月8日
定価
4,400円(税込)

相続対策は、相続税の軽減対策だけでなく、広く相続問題、特に相続争いの防止や相続税の納税資金対策などにも十分配慮されたものでなければなりません。財産のたな卸を実行すれば、現状を正しく認識し、問題点を抽出して、その対応策を立案し、計画的に実行に移していくことができます。

相続対策には、3つの課題の解消が挙げられます。

①「争族」の防止

②相続税の納税資金対策

③相続税の軽減対策

この3つの課題の重なり合う部分を解消するために、幾多の相続対策が考えられますが、その中から厳選して4つの相続対策の基本項目について詳しく解説を試みたのがこの本の特長です。

 相続争いの防止には、「遺言書」、相続税の納税資金対策には、「生命保険の活用」、相続税の軽減対策では、「生前贈与」や「不動産管理法人の活用」が最も効果を挙げることが期待されます。また、それらの対策は、一つの課題の解消だけではなく、3つの相続対策の課題の解消に役立ちます。

筆者は浅学非才ですが、長年の実務を通じて体験したことなども随所に織り込んで、少しでも読者に関心をもって読んでいただけるよう工夫しています。本書が読者に少しでも役立てば著者にとって望外の喜びです。