相続対策における基本の対策で、生前贈与によるものは将来の税制改正の影響を受けにくい対策で、確実に相続税の軽減効果を得ることができます。

　暦年課税による生前贈与の相続対策では、贈与税と相続税の合計額で財産の承継コストを考えるようにすることが、実行していく上でのポイントです。

　本書は、生前贈与による統計資料から贈与の実態を確認し、民法と相続税法上の贈与について解説しています。

　また、暦年課税贈与による相続対策について、実務上の留意点などについても解説をしております。

　なお、相続時精算課税贈与については、紙面の制約上、必要最小限の説明とさせていただいていますので、ご了承ください。

　また、文中意見にわたる部分は私見ですので、念のため申し添えます。